自然を満喫できる観光地もあります|武山エリア
こんにちは、飯野不動産取材部です。今回は横須賀市の南部に位置します、「武山」を中心に、エリアのご紹介をさせて頂きます。
【武山】
武山は、海抜206.1mの山で、標高が低く交通の便も良いため、手軽に登れるハイキングコースが整備されています。中でもおすすめは、京浜急行バス「竹川」で下車し、さかくら総本家というお菓子屋の脇から登頂するルートです。

途中に「関東の富士見百景」の一つである、富士山の眺望が良いスポットがあり、快晴時は富士山と青い相模湾が綺麗に見えます!


武山は、標高200mを超えるものとしては三浦半島で最南端の山なので、山頂展望台からの海の眺めも見事です。山頂の不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身した姿で、災害を除き財宝を得る功徳があると言われています。特に、武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。


沿岸漁業者にとっては、この山頂が漁場を定める基準として、あるいは、港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。


また、武山のふもとには、「一騎塚(竹川の次のバス停留所です)」という場所があり、鎌倉時代建暦3年(1213年)和田合戦の時、義盛に加勢した武次郎義国が、ただ一駒この地から鎌倉に馳せ参じて戦い、討ち死にしたのを里人が哀れんで塚を築いて霊を弔ったという伝承が残っています。


▶周辺・西地区について
先述の「武山」は横須賀中央から京浜急行バスで約20分ですが、武山を含み、秋谷、芦名、太田和、荻野、子安、佐島、佐島の丘、湘南国際村、須軽谷、長井、長坂、林、御幸浜、山科台の15地区を指して、横須賀西部地区として地元では親しまれています。このエリアは温暖な気候で目前に海が広がり、東京や湘南の近郊でもあることから、別荘地として人気があります。この区域内には鉄道が存在せず、公共交通は京浜急行バスのみです。海岸沿いに南北に縦断している国道134号と林から衣笠に抜ける神奈川県道26号横須賀三崎線が、地域の幹線道路です。
人家や商業、公共施設の多くがこの幹線道路沿いに集中しています。
規模の大きな商店街はありませんが、武山の一騎塚交差点周辺から林交差点にかけて商業施設や銀行などがいくつか点在しており、普段の生活には困りません。
▶西地区おすすめ場所紹介
【芦名~佐島】
海沿いの道(134号)を進むと、美しい海岸の景色で知られる「秋谷・立石海岸」に行くことができます。江戸時代には安藤広重が「相州三浦秋屋の里」と題して、海岸に突き出た大きな奇岩「立石」と富士山の風景を描いています。


立石に行く途中、横須賀芦名・西海岸に800年以上の歴史を有する浄土宗寺院、浄楽寺があります。近代郵便制度を定めた「前島密」の別荘地として知られています。浄楽寺の境内にあった別荘「如々山荘」で晩年を過ごしたそうです。
【長井 海の手公園ソレイユの丘】
大型体験型施設「ソレイユの丘」は武山から車で約15分のところにあります。2005年に開園して以来、地域住民・観光客問わず親しまれています。
菜の花、ネモフィラ、コスモスなど様々なお花が咲き誇ります。広い園内には、畑があり、野菜の収穫体験が、四季を通じて楽しめます。ふれあい動物村では、かわいい動物とのふれあい体験も楽しめます。相模湾、富士山、湘南を一望できる三浦半島で唯一の観覧車や全長730mのゴーカート、ほかにも芝そりゲレンデや小さなお子様も遊べる遊具や、本格的なトランポリンなど様々な遊びを体験できます。ピザ作りやプチオカリナの絵付け・キャンドル作りなどのオリジナルクラフトの体験もでき、ご家族で一日中楽しむことができます。



【太田和 つつじの丘】
武山のふもとから1.5km 徒歩約20分の所にはかつて太田和緑地と呼ばれていた「太田和つつじの丘」があります。お花の見ごろは4月下旬から5月上旬で、約5万本のツツジが斜面をきれいに彩ります。ちなみに、付近を流れる小田和川の源流域では、蛍を見ることができます。三浦半島での鑑賞のベストシーズンは5月下旬から6月20日頃までのようです。蛍を見られる際は、生息環境に影響を及ぼさない様、虫よけ(蚊取り線香)や光源のお取り扱いにはご注意下さい。


鉄道がなく、一見すると不便なところかと思ってしまいがちですが、山・海といった自然に恵まれた環境で、それらを肌に感じながら四季折々楽しむことができるのが、このエリア最大の良いところです。今回ご紹介させて頂いた以外にも、武山・西地区エリアには魅力が満載です。少し足を伸ばせば畑に囲まれた田舎道や渓流沿いをハイキング、早朝に釣り餌を買って釣りに出かけるなど、現代的な生活の傍ら自然を満喫できるこの地へと、一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。